今更ではありますが、10月のアトリエパピエ75「23年目の作品展 final」を振り返ります。
アトリエパピエ75の最後の作品展ということで、連日それはそれは大変な賑わいでした。
日本におけるカルトナージュのパイオニアとしてご活躍されてきた よこた先生ですから、当たり前といえば当たり前なのですが、たくさんの方が作品を見に来られていました。また、今回出展された方々は認定講師をはじめ、講師育成コースを修了しアトリエを構えていらっしゃる方がほとんどで、それはもう腕の立つ方ばかりで、見ごたえのある作品ばかりでした。
実はこれまで何度か、作品展出展の機会はありました。しかし自分の中の決めつけではありますが、作品展というと、観音開きで引出しがたくさんある家具のような大きな箱、ドールハウス、建築物のミニチュアというイメージがあり、それらを作りたいと思えなかったのです。しかし今回の作品展のテーマは「わたしのカルトナージュ」。そこで、私のコンセプトである毎日使う普段着の箱でも大丈夫かもと出展させていただくことにしたのです。
紙がベースとは思えない自然なラインを描きたいという思いがあったので、ランドリーバスケットのような日常使いのバスケットを作ることにしました。生徒の皆さんにとって全く手の届かないような存在ではなくて、少し頑張れば作っていただけるような作品であることも自分なりのコンセプトでした。実際、このバスケットの三分の一サイズは、上級コース以上の方は受講可能です。(まだちゃんとレシピ化していないので、しばしお待ちください)。
まずは成型が一苦労ではあるのですが、それは作られる時に説明しましょう。貼った素材のうち、絵画のようなメイン生地は、バーククロスというアンティークの生地。サイドには15種類の布に裏打ちをして、ひたすら編んで仕上げました。編み目のカラーバランスは実物とのバランスを見ながらインスピレーションで決めています。内側もアンティーク生地。古き良き時代の重みのあるカントリーテイストで仕上げました。
素敵な場所で、たくさんの素敵な作品を鑑賞でき、私の作品も一緒に並べていただく機会を得て、よい経験となりました。 大阪に越してきてしばらくレッスンに伺えていないのに、温かく迎えてくださったよこた先生、
大阪に越してからずっとご指導いただき、他のアトリエの作品展なのに快く送り出してくださったアトリエミラボーの北野先生、 両先生に少しでも近づけますよう、日々精進してまいります。
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